投資

【まだ始めてないの?】ネット証券5社の選び方を解説。今すぐ証券口座を開設しよう!

「投資を始めたいけど、まだ口座開設していない…」と投資を始めあぐねている人が多いのではないでしょうか?

これから投資を始める人は、「店舗証券」ではなく「ネット証券」を選ぶべきです。日本におけるネット証券の大手5社は次の通り。

ですが、各社の違いってよくわからないですよね横文字ばかりで、細かい条件が何を意味しているのかが、イマイチわからない

サラリーマン
サラリーマン
そうそう。意味わからない単語が多いんだよね
なお
なお
わからない単語があると、何となくその先に進みづらくなりますよね

そんな証券口座の開設に踏み切れていない人のために、ネット証券の選び方のポイントを、なるべく難しい言葉は使わず、わかりやすくお伝えしたいと思います。

ちなみにこのサイトはFIREを目指す人を応援しています。そんなわけで、FIREに向けて投資したい人に向けた、ネット証券の選び方も解説しています。

この記事を読めば、あなたは今すぐ証券口座の開設に踏み切れるでしょう。投資のコツはなるべく早く始めること。ぜひこの記事を読んで、まずは口座解説から始めていきましょう!

本記事の情報は2021年6月時点のものです。また本記事の内容は、筆者個人の見解に基づいています。投資リターンを保証するものではありませんので、その点はご了承いただければ幸いです

証券会社は「ネット証券」を選ぼう!

まず証券会社には、

  • 店舗証券
  • ネット証券

の2種類があります。

「店舗証券」とは、伝統的な証券会社である、野村証券や大和証券などのことです。あなたの家の近くにも店舗があると思います。

これから投資を始める人は、「ネット証券」一択です。その理由をまず解説します。

理由は手数料が安いから

「ネット証券」と、「店舗型証券」では、手数料が全く異なります

従来の店舗証券では、1回の売買で1%程度の手数料が抜かれてしまいます。買うときだけでなく、売るときもです。株式投資の平均リターンは4〜7%程度なので、1%も抜かれてしまっては、たまったものではありません。

一方でネット証券は、国内株であれば売買手数料は無料のところがほとんど。外国株の手数料は無料ではありませんが、やはり店舗証券に比べればはるかに安い手数料です。

違いの理由はとても単純店舗証券の高い場所代や人件費が、手数料に乗っているからです。証券会社は良い立地に店舗を構え、社員の給料も高い傾向にあります。

サラリーマン
サラリーマン
言われてみれば、至極当たり前の話だわな

ちなみにこの考え方は、証券会社だけに限りません。銀行であれ、保険であれ、携帯電話のSIMであれ、場所代と人件費がかからないネット専業の方が、安くつくのは自明の理です。

店舗に行く理由はもはやない

店舗で金融商品を買う主な理由は、担当者からアドバイスをもらえることです。自分で銘柄選びをするのが難しい人が、専門家の意見を聞きたくなってしまう気持ちはわかります。

しかしながら、「インデックス投資」が発明された現代においては、プロに相談するメリットすらなくなってしまいました。

インデックス投資とは、「トヨタ」や「任天堂」といった個別銘柄を選ぶのではなく、

  • アメリカの大手500社が名を連ねる「S&P500」
  • 3,000以上の新興企業が含まれる「NASDAQ」
  • 日本の東証一部上場企業が全て含まれる「TOPIX」

などの株価指数に丸ごと投資できる金融商品です。

1つの商品を買うだけで数百、数千銘柄に分散投資できるので、あなたがもっとも恐れている「投資先が倒産して、株が紙切れになるリスク」は、ほとんどありません

インデックス投資に破壊された店舗証券

しかもこのインデックス投資は、プロの成績をも上回ると明らかになっています。

チャールズ・エリスの『敗者のゲーム』やバートン・マルキールの『ウォール街のランダムウォーク』が指摘しているように、アクティブ運用の4分の3はインデックス運用に負けてしまいます

アクティブ運用とは、金融のプロが綿密な調査をして銘柄を選定し、市場平均を上回る結果を出そうとするファンドのこと。ですが、実際には市場の平均リターンであるインデックスに勝てないのです。

もちろん優秀な担当者がついて、インデックス投資を上回るパフォーマンスを出せる場合もあります。ただしその可能性は25%。あなたが何も考えずにインデックス投資をした方が、75%の確率で高いパフォーマンスを収めることができるのです。

サラリーマン
サラリーマン
インデックスファンドって画期的スギー!!
なお
なお
世界一著名な投資家であるウォーレン・バフェット氏は、「わたしが死んだら、資産の90%をS&P500(のインデックスファンド)に投資せよ」と奥さんに遺言を残しています

あなたが店舗証券に行くのに、世間話を楽しむ以外の理由は、もはやないのです。

大手ネット証券5社を徹底比較

まずは大手ネット証券5社の基本スペックを見ていきましょう。合わせて、各社の強みをお伝えしていきます。

SBI証券

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SBI証券の開設はネクシィーズトレードへ*ネクシィーズトレード社は、SBI証券の口座開設仲介を行っています

インターネット金融コングロマリットの「SBIグループ」。その中核を成すのが「SBI証券」です。日本トップクラスの顧客基盤を持つ、ネット証券業界のリーダー的存在。

各社に先駆けて国内株の「取引手数料無料」に踏み切るなど、先進的な取り組みにも定評があります。

SBI証券の基本スペック
国内株関連
国内株取引手数料(税込) 【スタンダードプラン(1注文制)】
~5万円:55円
~10万円:99円
~20万円:115円
~50万円:275円
~100万円:535円
~150万円:640円
~3,000万円:1,013円
3,000万円~:1,070円
【アクティブプラン(1日定額制)】
~100万円:0円
~200万円:1,278円
以降100万円ごとに:440円
IPO実績 2020年:85社
2019年:82社
2018年:86社
外国株関連
取扱い外国株 米国、中国、韓国、ロシア、ベトナム、 インドネシア、シンガポール、タイ、マレーシア
米国株銘柄数 4,008銘柄
米国株取引手数料 約定金額×0.45%
∟最低手数料 0米ドル
∟上限手数料 20米ドル
為替手数料 1ドル=片道4銭(住信SBIネット銀行との連携時)
自動積立
投資信託
投資信託本数 2,639本
最低積立額 100円
ポイント(保有) 保有金額よりTポイント付与
【通常銘柄】
1,000万円未満:年0.1%
1,000万円以上:年0.2%
【指定銘柄】
ファンド毎に変わる
非課税口座
NISA
∟つみたてNISA ◯(174銘柄)
iDeCo ◯(83銘柄)
その他
銀行口座連携 あり(住信SBIネット銀行)

SBI証券の強み①:全ての項目において業界トップ水準

SBI証券はネット証券業界の雄だけあって、どの項目においても他社に引けを取りません。手数料も最低水準、取扱銘柄数は業界トップクラス、全てにおいて抜かりありません。

国内株でも、米国株でも、投資信託でも、NISAでも、何を始めるにしてもSBI証券で損する可能性はほぼないでしょう。

SBI証券の強み②:為替手数料が安い

SBI証券は、同じSBIグループ内の「住信SBIネット銀行」と連携させることにより、他社より安い手数料で為替取引ができます。

他社は「1ドル=片道25銭」のところ、約8割も安い「1ドル=片道4銭」で取引できます。

為替と言うとFXのイメージが強いですが、外国株を購入するときは、現地通貨で買い付けるので、為替取引はどこかで必ず発生します。

SBI証券の強み③:住信SBIネット銀行と口座連携できる

同グループ内の「住信SBIネット銀行」との口座連携機能が使えます。

口座を連携すると、

  • 銀行口座のお金から証券を購入したり
  • 証券口座に入った配当金や売却金を、自動で銀行口座に移したり

と、非常に使い勝手が良くなります。

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楽天証券

楽天証券は、総合インターネットサービス「楽天グループ」のネット証券会社です。

楽天グループお得意の「楽天ポイント」の貯まりやすさから、SBI証券と双璧を成すトップクラスの人気ネット証券となりました。

楽天証券の基本スペック
国内株関連
国内株取引手数料(税込) 【超割コース(1注文制)】
~5万円:55円
~10万円:99円
~20万円:115円
~50万円:275円
~100万円:535円
~150万円:640円
~3,000万円:1,013円
3,000万円~:1,070円
【いちにち定額コース(1日定額制)】
~100万円:0円
~200万円:2,200円
~300万円:3,300円
以降100万円ごとに:1,100円
IPO実績 2020年:38社
2019年:26社
2018年:10社
外国株関連
取扱い外国株 米国、中国、インドネシア、シンガポール、タイ、マレーシア
米国株銘柄数 3,683銘柄
米国株取引手数料 約定金額×0.45%
∟最低手数料 0米ドル
∟上限手数料 20米ドル
為替手数料 1ドル=片道25銭
自動積立
投資信託
投資信託本数 2,680本
最低積立額 100円
ポイント(購入) 【楽天ポイント】
100円購入毎に1ポイント付与(楽天カードによる購入。上限は月5万円まで)
ポイント(保有) 【楽天ポイント】
保有金額10万円毎に4ポイント付与
投資信託のポイント購入 楽天ポイントで購入可能
非課税口座
NISA
∟つみたてNISA ◯(172銘柄)
iDeCo ◯(32銘柄)
その他
銀行口座連携 あり(楽天銀行)

楽天証券の強み①:楽天ポイントとの親和性

楽天証券の魅力は、なんといっても「楽天ポイント」が貯まること。ポイント関連の主な特典は次の通り。

  1. 各種取引手数料の1%をポイント付与
  2. 投資信託の楽天カード購入で1%ポイント付与(月5万円まで)
  3. 投資信託の保有額10万円毎に、毎月4ポイント付与
  4. 投資信託を500円ポイント購入で、楽天市場のポイントが+1%に

特に投資信託のポイントはかなりお得です。月5万円まで楽天カードで購入できるので、楽天カード側で500ポイント貯まります。投資の期待リターンは数%が相場なので、ここで1%返ってくるのはかなり美味しい。

また楽天ポイントを投資信託の購入に充てることもでき、月500ポイント購入すると、楽天市場の買い物の際に、ポイント還元が+1%になります。楽天をよく使う人には大きなメリットです。

楽天証券の強み②:楽天銀行との口座連携ができる

楽天もSBI同様にグループ内に、ネット銀行を持っています。「楽天銀行」と口座連携させることで、口座間のお金の移動をシームレスに行うことができます。

マネックス証券

マネックス証券は古参のネット証券で、オリックス証券やソニー証券と合併して今の形になっています。昔から外国株の取り扱いの豊富さに定評があり、通な投資家にも人気があります。

余談ですが暗号資産(仮想通貨)のコインチェックは、マネックスグループ傘下となっています。

マネックス証券の基本スペック
国内株関連
国内株取引手数料(税込) 【取引毎手数料コース(1約定制)】
~10万円:110円
~20万円:198円
~30万円:275円
~40万円:385円
~50万円:495円
~100万円:成行注文/1,100円 指値注文/1,650円
100万円~:成行注文/約定金額の0.11% 指値注文/約定金額の0.165%
※マネックストレーダー株式 スマートフォンの場合、50万円~:約定金額の0.11%
【一日定額手数料コース】
~100万円:550円
100万~:300万円ごとに2,750円
月間利用ボックス(約定金額300万円ごとの売買)数:21回目からは2,475円 121回目からは1,815円
IPO実績 2020年:50社
2019年:45社
2018年:50社
外国株関連
取扱い外国株 米国、中国
米国株銘柄数 3,794銘柄
米国株取引手数料 約定金額×0.45%
∟最低手数料 0米ドル
∟上限手数料 20米ドル
為替手数料 【買付時】
為替手数料無料
【売却時】
1ドル=25銭
自動積立
∟配当金の自動再投資
投資信託
投資信託本数 1,215本
最低積立額 100円
ポイント(保有) 【マネックスポイント】
保有金額×最大0.08%(年率)をポイント付与
投資信託のポイント購入 マネックスポイントで購入可能
非課税口座
NISA
∟つみたてNISA ◯(151銘柄)
iDeCo ◯(27銘柄)
その他
マネックスポイントの用途 株式の購入
暗号資産(仮想通貨)の購入
dポイント、Tポイント、Ponta、nanaco、ANAマイレージ、JALマイレージ等と交換可能

マネックス証券の強み①:IPOの完全平等抽選

IPO(Initial Public Offering)とは、非上場の企業を、誰もが市場で株の取引ができるように上場することです。

通常のIPO株は、各証券会社の上客である機関投資家に回したり、購入金額が大きい人が優先されたりと、小口投資家には不利なケースが多いのが現状です。

そんな中でマネックス証券は、IPO株の購入を完全に平等抽選としています。そのため、IPO狙いのために、サブで口座開設している人が多くいます。

マネックス証券の強み②:米ドルの為替手数料が無料

昔から米国株に強いマネックス証券特有の強みが、「米ドル為替の手数料無料」です。普通は1ドルあたり25銭かかるケースが多いところ、なんと無料(ただし米国株の買付時のみ)!

いま人気の米国ETFを購入する際、為替手数料を気にしなくて良いのは、大きなメリットです。

松井証券

松井証券は、100年以上の歴史を持つ中堅証券会社でした。1998年にいち早くネット証券に参入した老舗中の老舗。現在は店舗は廃止し、ネット専業の証券会社となっています。

余談ですが、個人的には、ネット証券へドラスティックに転換した経営判断には感服です。おそらく尋常ではない関係者の反対の中で、ネット専業に舵を切ったものと思います。こういう姿勢には好感が持てます。

松井証券の基本スペック
国内株関連
国内株取引手数料(税込) 【ボックスレート(1日定額制)】
~50万円:0円
~100万円:1,100円
~200万円:2,200円
~1億円:100万円単位で1,100円加算
1億円~:110,000円(上限)
IPO実績 2020年:18社
2019年:21社
2018年:9社
外国株関連
取扱い外国株 取り扱いなし
投資信託
投資信託本数 1,475本
最低積立額 100円
投資信託のポイント購入 松井証券ポイントで購入可能
非課税口座
NISA
∟つみたてNISA ◯(170銘柄)
iDeCo ◯(40銘柄)
その他
投資信託の信託報酬還元サービス 「信託報酬」が0.3%(税別)を超えた分を現金で還元

松井証券の強み:投資信託の「信託報酬」還元サービス

松井証券は、投資信託の「信託報酬」が0.3%(税別)を超えた分を、現金で還元するサービスを行っています。つまり、信託報酬の上限が0.3%になるということです。

「信託報酬」とは、投資信託の購入先のファンドに支払う手数料のこと。投資している金額に対し、年率0.1〜3%程度かかります。

(例:1,000万円投資していれば、年間1万円〜30万円の手数料がかかる)

なぜこんなサービスができるのか、ちょっと意味不明。かなり攻めています。ただし優良な投資信託は、信託報酬0.1%台で購入できるので、必ずしもその恩恵に預かれるわけではありません。

auカブコム証券

auカブコム証券は、三菱UFJグループとKDDIが親会社の資本系ネット証券。KDDIが資本を入れる前の社名は「カブドットコム証券」です。

auカブコム証券の基本スペック
国内株関連
国内株取引手数料(税込) 【1約定制】
~10万円:99円
~20万円:198円
~50万円:275円
~400万円:約定金額×0.09%+90円 ×1.10
400万円~:4,059円(上限)
IPO実績 2020年:19社
2019年:24社
外国株関連
取扱い外国株 取り扱いなし
投資信託
投資信託本数 1,392本
最低積立額 100円
ポイント(保有) 【Pontaポイント】
保有金額により、
2.4万円~100万円未満:年率0.05%
100万円以上~3,000万円未満:年率0.12%
3,000万円以上:年率0.24%
投資信託のポイント購入 Pontaポイントで購入可能
非課税口座
NISA
∟つみたてNISA ◯(157銘柄)
iDeCo ◯(27銘柄)
その他
単元未満株式の購入 「プチ株」で個別銘柄を1株単位で売買できる

auカブコム証券の強み:プチ株で少額から投資できる

通常、株式の個別銘柄は100株を1単元として売買します。そのため、ある程度まとまった資金がないと株の購入ができません。

そこで使えるのが、auカブコム証券の単元未満株式「プチ株」というサービス。「プチ株」を使えば、1株単位で売買できるので、数千円程度の低予算でも株式投資が可能です。

ネット証券の選び方 5パターンを解説

各社のスペックを確認したところで、

  1. 国内株をメインで取引する
  2. 米国株をメインで取引する
  3. 投資信託メインで取引する
  4. IPOを狙う
  5. NISAやiDeCoで使う

の5つのシーン別に、ネット証券会社の選び方を解説していきます。

シーン①:国内株をメインで取引する

国内株を取引するのに気にするのは、「取引手数料」です。すなわち、株式を買ったり、売ったりするときに取られる手数料です。

一応ですが、証券会社が取っていくのは「取引手数料」だけです。投資から得た利益は、全て投資家に渡ります(税金は取られますが)。

手数料が無料になるのは、次の3社です。

国内株式の取引手数料が無料のネット証券

  • SBI証券:1日100万円まで無料
  • 楽天証券:1日100万円まで無料
  • 松井証券:1日50万円まで無料

さらに各々の無料枠を超えた場合の手数料は、「SBI証券」が最も安いです。というわけで、国内株メインなら「SBI証券」がオススメです。

シーン②:米国株をメインで取引する

ここ最近人気があるのが米国株。特に数十〜数千の株をパッケージ化した「米国ETF」が人気です。

まず大手5社で米国株を扱っているのは、「SBI証券」「楽天証券」「マネックス証券」のみ。「松井証券」「auカブコム証券」は、外国株の取り扱いがありません。

「SBI証券」「楽天証券」「マネックス証券」の取り扱い銘柄数は拮抗しており、ここでは差はありません。取引手数料も3社で横並びとなっています。

為替手数料で選ぶ

米国株を購入する場合は、米ドルでの購入となります。どこかのタイミングで円をドルに替えておく必要があります

各社の「円ー米ドル」の為替手数料は、次の通りです。

円ー米ドルの為替手数料

  • SBI証券:1ドル=片道4銭*
  • 楽天証券:1ドル=片道25銭
  • マネックス証券:買付時は無料

*住信SBIネット銀行と連携させた場合

仮に1万ドル(約110万円)分の為替手数料は、次の通りです。

1万ドル(約110万円)で買付時の為替手数料

  • SBI証券:400円
  • 楽天証券:2,500円
  • マネックス証券:0円

というわけで、「マネックス証券」が有利。ただし売却時は「1ドル=25銭」の為替手数料がかかります。

次いで「SBI証券」です。売却時も同様に「1ドル=片道4銭」なので、トータルではSBI証券の方が為替手数料は安く収まります、

シーン③:投資信託メインで取引する

投資信託の購入は、各社とも手数料無料です。取り扱い銘柄数は多少の差はあれど、ほとんどドングリの背比べ。ここでは差はつきません。

「信託報酬」の安さで特に人気がある「eMAXIS Slimシリーズ」のインデックス投資信託は、各社とも取り扱っています。この辺りを購入する人は、どこで購入しても変わりません。

楽天ポイントを使う人なら「楽天証券」、Pontaを使う人な「auカブコム証券」、といった具合にお気に入りのポイントで選ぶのが良いと思います。

ただし、信託報酬が「0.3%」を超えるアクティブファンドを購入したい人は、「松井証券」が良いでしょう。0.3%を超えた分の信託報酬が還元されるためです。

投資信託の銘柄選びは、「投資信託の選び方のポイント&オススメ銘柄10選【積立NISA・iDeCoにも!】」で詳しく解説しています。

【FIRE民直伝】投資信託の選び方のポイント&オススメ銘柄11選【積立NISA・iDeCo・401Kにも!】投資初心者でも始めやすいのが投資信託。ですがいくら始めやすいと言っても、投資信託の銘柄数は2,000以上。専門用語もチョコチョコと出てき...

シーン④:IPOを狙う

IPO(Initial Public Offering)は、日本語では「新規公開株」や「新規上場株式」と呼ばれています。非上場の企業を、誰もが市場で株の取引ができるように上場することです。

IPO株は上場前に購入し、上場後の初値で売却するだけで、利益が出るケースが多くあります。そんなわけで、IPO株はみんなが欲しがるので、購入権利を抽選しています。

IPOは複数の証券会社が関わることが多く、メインになる証券会社を「主幹事」、その他を「幹事」と呼びます。

各証券会社は自分の顧客にIPO株を売るわけですが、より多く働く「主幹事」が、より多くの取り分を持っていきます。

IPOなら「SBI証券」と「マネックス証券」

IPOを狙うなら、各証券会社で口座を作っておくのが良いですが、特に「SBI証券」と「マネックス証券」がオススメです。

主幹事は、野村証券などの伝統的な証券会社になるケースが多いのですが、「SBI証券」はネット証券でも主幹事を務めるほどIPOに強いです。単純にIPOに関わる数も、ネット証券では随一。

「マネックス証券」は、完全平等抽選が魅力です。IPO株は、上客や大口客に優先的に配られるケースが多いのですが、マネックス証券の場合は、小口の個人投資家も平等に扱ってくれます。

シーン⑤:NISAやiDeCoで使う

「NISA」と「iDeCo」は、いずれも投資の利益が非課税になる制度です。

NISAの場合

まずNISAの方ですが、NISAも「株式」と「投資信託」に投資できます。もし米国株に投資する場合は、「SBI証券」「楽天証券」「マネックス証券」しか選択肢はありません。

ただ実際には、「つみたてNISA」で、投資信託を定期購入する人が多いのではないかと思っています。その場合は、どこで購入しても条件はほとんど変わりません

ファンドに払う手数料「信託報酬」が低くて人気がある「eMAXIS Slimシリーズ」は、各社とも取り扱っています。銘柄数の多少の違いは、あまり気にする必要ないでしょう。

NISAの詳細は、「【とりあえずやっとけ】NISAとは?初心者にオススメの「つみたてNISA」と銘柄選びのポイントとは」で解説しています。

【とりあえずやっとけ】NISAとは?初心者にオススメの「つみたてNISA」と銘柄選びのポイントとはNISAとは投資利益を非課税で運用できる制度です。 ほとんどデメリットがない制度なので、全ての成人はNISA口座を開設すれば良いの...

iDeCoの場合

iDeCoの場合も、条件は各社であまり差がないので、どこで購入しても良いと思います。

ただ、人気の「eMAXIS Slimシリーズ」をきっちり取り揃えているのでは、「SBI証券」「マネックス証券」「松井証券」のみでした。いずれ他の会社も取り扱うとは思いますが。

iDeCoの詳細は、「【1830万円の退職金が作れる】iDeCo(イデコ)をやるべき人・やるべきでない人【あなたはどっち?】」で解説しています。

【1830万円の退職金が作れる】iDeCo(イデコ)をやるべき人・やるべきでない人【あなたはどっち?】「iDeCoってやった方がいいのかな?」と思いつつ、何となく手をつけられていない人が多いのではないでしょうか? 老後2,000万円...

FIREを目指す人が証券口座を選ぶなら

さて本サイトはFIRE達成を応援するサイトなので、FIREするならどのネット証券がオススメか?という観点にも触れておきたいと思います。

もちろん投資の仕方に絶対の正解はないので、どの証券口座を選んでも間違いということはありません。

ただ、一般的なFIREのお供に選ばれるのは、

  • インデックス投資信託(主にeMAXIS Slimシリーズ)
  • 米国インデックスETF
  • 米国高配当ETF

です。この観点で、どのネット証券を選ぶべきかを考えてみましょう。

インデックス投資信託ならどこでもOK

まずインデックス投資信託を選ぶ場合は、各社とも条件はほとんど横並びです。どの証券会社でも問題ありません

それぞれ貯まるポイントが違うので、自分がよく使うポイントで選んで良いと思います。おそらく楽天ポイントを使っている人が多いと思うので、楽天証券が一歩リードかなと思います。

なお
なお
インデックス投資信託から投資を始める人は、とても多い印象です

米国ETFなら「SBI証券」が有利か

多くの人は投資信託だけでなく、米国ETFにも手を出すことになると思います。ETFとは、投資信託が株のような形で売買される金融商品です。

そうなったときに、外国株の取扱いがない「松井証券」「auカブコム証券」は、選択肢から外れるでしょう。

残りの最大手3社、「SBI証券」「楽天証券」「マネックス証券」に関しては、どこを選んでも良いと思います。どこかの会社が新しいサービスを打ち出すと、他も追随するので、結局横並びになることが多いです。

手数料は基本横並びです。また機能面でも、米国株の自動積立設定は、もともとSBI証券だけだったのですが、楽天証券、マネックス証券も追随しています。

サラリーマン
サラリーマン
米国ETFかぁ。なんか難しそうな響き
なお
なお
英語の略称が多いので難しく感じますが、インデックス投資信託と大差ないですよ

こと為替手数料に関して言えば、

  • 米国株買付の為替手数料が無料の「マネックス証券」
  • 1ドル=4銭など、為替手数料が全体的に安い「SBI証券」

が有利かと思います。

個人的には銀行口座との連携も捨てがたいです。配当金が勝手に銀行口座に入ってきたりと、何かと便利。銀行連携できるのは、「SBI証券」と「楽天証券」のみ

総合点で考えると、どの点においても業界トップクラスのサービスを提供している「SBI証券」が、一歩リードしている印象です。

FIREに国内株はダメなのか?

サラリーマン
サラリーマン
FIREするのに、国内株じゃダメなの?

という疑問を感じた人もいると思います。

もちろん国内株がダメと言うことはありません。ただ次の2つの理由より、米国株の方がリターンを出しやすいと思います。

  • 大局的に見て、日本より米国の方が高い経済成長が期待できる
  • 日本には良いETFがない(優れたETFは米国ファンドの商品ばかり)

そういう意味では、国内株を買う機会は多くないので、国内取引手数料の有無は、FIRE的にはあまり重要視する点ではないでしょう。

証券口座は複数持っても良い

証券口座は何個でも持っていてもOK(NISA・iDeCoは1口座だけですが)です。各社の特色をうまく活用するのが賢い選択でしょう。

とはいえ、口座がたくさんあると管理が面倒。アクティブに使う口座はせいぜい2個か3個だと思います。引っ越して住所が変わったりすると何かと面倒なので。

なお
なお
わたしは、もともと楽天経済圏のヘビーユーザーだったので、楽天証券からはじめましたが、現在はSBI証券も併用しています
筆者の証券口座 使い分け例
メイン/サブ 証券会社 用途
メイン SBI証券 米国ETF
サブ 楽天証券 インデックス投資信託、NISA(こちらも中身はインデックス投資信託)

米国ETFは為替手数料の安い「SBI証券」で。投資信託は、愛用している楽天ポイントが貯まる「楽天証券」で。どちらも銀行口座と連携させています。

他にも、

使い分け例①

  • メイン:オールラウンダーの「楽天証券」
  • サブ:少額で国内株が買える「auカブコム証券」

使い分け例②

  • メイン:オールラウンダーの「SBI証券」
  • サブ:IPO狙いで「マネックス証券」

などの組み合わせも良いでしょう。メインは全体的にどこをとっても高品質な「SBI証券」を選ぶ人が多いかなと思います。

まだ証券口座を持っていない人は、いきなり2つ口座開設する必要はありません。まずは1つ作ってみて、慣れてきたらもう1つ開設してみるか検討してみてください。

複数口座を持つことの是非は、「複数の特定口座を持つメリット・デメリットを解説【オススメの使い分けも紹介します】」をチェックしてみてください。

個人的には複数口座を使い分けた方が、色々メリットが大きいと思っています。

複数の特定口座を持つメリット・デメリットを解説【オススメの使い分けも紹介します】投資を始めてしばらく経つと、よその証券会社のメリットが分かるようになってきます。複数の証券口座を持とうか検討する人も多いでしょう。 ...

【初めて口座開設する人へ】口座の種別を選ぼう

初めて証券口座を開設する人向けに、押さえておくべき内容をお伝えしたいと思います。

個人で証券口座を開設するときは、都合、

  • 一般口座
  • 特定口座(源泉徴収あり)
  • 特定口座(源泉徴収なし)
  • NISA口座
  • iDeCo口座

の5種類があります。

口座開設するときは、必ずこの中のどれかを選択します。各口座の違いは、大雑把に言えば税金の扱いの違いです。

NISAとiDeCoは目的がはっきりしているので迷わないと思いますが、普通に投資をしたい人が初めて口座開設するときは、どれにすれば良いの迷いがちです。

サラリーマン
サラリーマン
一般って言うくらいだから、「一般口座」で作ればいいのかな?
なお
なお
そう思いますよね。ですが、普通の人は「特定口座」なんです

特定口座とは、投資の税金計算を証券会社がやってくれる口座のこと。ほとんどの人は特定口座を選べばOK。ちなみにNISA口座を作るときは、一緒に特定口座も作ることになります。

特別な事情がなければ、「特定口座(源泉徴収あり)」を選びましょう。税金計算だけでなく、納税まで証券会社がやってくれるので、確定申告の必要がなくなります。

投資の税金については、「【知っておきたい投資の税金】特定口座とは?源泉徴収「あり」「なし」の違いと確定申告について」で詳しく解説しています。

投資をする上では必ず知っておきたい内容なので、ぜひ一度目を通してみてください。

証券口座がない人は、早急に開設を!

証券口座がない人は、直ちに作るべきです。

なぜなら投資を成功させるコツは、複利を利かせて長く運用することだからです。長く運用するためには、今すぐ始めるべきなのです。

あなたの手元で眠っている現金は、毎年数%の機会損失を出しているかも?

投資をいつ始めるべきか?

の質問の答えはいつだって、

今すぐ始めよ!!

なのです。

わたしと同じ後悔をして欲しくない!

というのも、わたし自身が投資を始めるのに出遅れ、数百万円レベルの機会損失を出しているのです。GAFA株が爆上げしていた2010年代に、2,500万円もの現金を眠らせていました。ひょっとしたら1,000万円以上の機会損失だったかも

しかも投資に興味がなかったわけではありません。そのうちやろうかなと思いながら、忙しさのあまり放置していただけなのです。せめて口座だけでも開設していれば、もっと早く投資を始めていたと思います。

なお
なお
当時を振り返ると、本当に悔しい気持ちになります

そんなわけで過去の自分と同じように、投資を始めあぐねている人を見ると、いてもたってもいられなくなってしまうのです。

証券口座はインターネットだけで開設できるとはいえ、数日かかる場合もあります。思い立ったらすぐに投資を始められるように、早めに開設しておくに越したことはありません。

開設にお金はかかりませんし、口座維持にもお金はかかりません。投資においても「時は金なり!」ということで、まずは少額でもコツコツ投資を始めていきましょう!

FIREのための投資に必要な考え方は、「【FIREへの投資戦略】相場を読めない僕らが0から始める投資術」で全て解説しています。

投資をこれから始める人は、ぜひ合わせてチェックしてみてください。かなり理解が深まると思います。

【FIREへの投資戦略】相場を読めない僕らが0から始める投資術投資はFIRE達成の生命線です。なぜならFIREは、投資利回りを生活費に充てることで、資産を減らすことなく一生を終える戦略だからです。か...

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