いま、「サラリーマンを辞めたい!」の一心でFIREを目指している人がとってもたくさんいます。いざ本当に仕事を辞めたらどんな生活になるのか興味ありませんか?
パッと思いつくのは、
- 毎日ゴロゴロしながら映画を見る?
- 夜更かししてゲームでもする?
- 逆に規則正しい生活になって、朝からジョギングでもする?
といったところでしょうか。
いまFIREを目指している人は、資産を貯めることに全ての神経が注がれていると思います。でも、サラリーマンを辞めた後の生活についても、頭の片隅で考えておいた方が良いのではと思います。
この記事では、実際に33歳でサイドFIRE(セミリタイア)したわたしが、サラリーマンを卒業してから生活がどう変わったかをお伝えしたいと思います。
細かいところで色々と変わりますね。メリットとデメリットを包み隠さずお伝えしますが、結論は「サラリーマンにはもう戻れない!」です。
ぜひ目を通して、あなたの想像しているFIRE後の生活と照らし合わせてください。読めばFIREへのモチベーションが上がるはず!
サイドFIRE(セミリタイア)した私のとある1日
まずは33歳で会社を辞めてサイドFIREした直後の、わたしのとある平日の1日をお伝えします。ちなみに家族構成は、妻と1歳の娘の3人暮らしです。
時間 | 行動 |
7:00 | 日の光で自然と目が覚めて起床 |
8:00 | ネットラジオを聴きながら、歯を磨いたり、子供と話したり |
9:00 | 子供を保育園に送り届ける |
9:30 | ブログの執筆 |
11:00 | 奥さんと一緒に外出 |
12:00 | 外出先でランチ |
13:30 | 奥さんと一緒に美術館へ |
17:00 | 保育園へ子供をお迎えに行く |
17:30 | 家族3人で夕飯 |
18:00 | 子供とお風呂に入る |
19:00 | 子供と遊んだり、絵本を読んだり |
20:00 | 子供が寝た後に読書 |
22:00 | 就寝 |
ちなみに、毎日ゴロゴロしたり、ゲームしたり、漫画読んだりという生活は、すぐに飽きます。わたしは1週間で飽きました。
【メリット編】サイドFIRE(セミリタイア)して変わったこと
まずはサラリーマンを辞めて良かったことをお伝えしましょう。
ざっと洗い出してみたら、こんなに出てきました!細かい話を上げ始めるとキリがなさそうなので、ここらへんにしておきます。
セミリタイアしてわかったメリット
- たっぷり寝れる
- 目覚ましは一切かけない
- 満員電車に乗る必要なし
- 仕事の連絡が一気に来なくなる
- 昼寝しても誰にも怒られない
- ムダな時間が1秒もない
- 急な予定でも即日対応できる
- ピーク時を外して旅行に行ける
- 毎日子供とお風呂に入れる
- 低年収になるので、税制度や公的制度を有利に使える
- 月曜日が楽しみ
- 1ヶ月後の自分が何をしているか想像できない
予想しているものも多いと思いますが、「おっ、そんなメリットもあるんだ」と感じるものもあるでしょう。
たっぷり寝れる
サラリーマン時代は5〜7時間くらいの睡眠だったので、眠い目を擦りながら出社することも多かったです。セミリタイア後は、1日8〜9時間は寝ています。
とある研究で、「いくらでも寝ていいぞ!」と言われた人は、最初は1日12時間くらい思いっきり寝るのですが、だんだん短くなって8〜9時間に落ち着いたそうです。
リタイア後は、好きな時間に寝て、好きな時間に起きるイメージがあると思いますが、実際には毎日規則正しい生活をしています。
「日の光で目覚め、日が落ちたら眠る」という自然の摂理で生きていく感じですね。
目覚ましは一切かけない
サラリーマン時代は朝8時にアラームをセットしていました。このアラームがとっても憂鬱でした。実際にはもっと早く目が覚めるのですが、布団の中でモゾモゾして、8時の合図で布団から出る感じです。
今は目覚ましは一切かけずに、日の光で起きています。目覚ましはかけなくても、だいたい毎日7時くらいに起きます。
満員電車に乗る必要なし
わたしの場合、サラリーマン時代の通勤時間は50分くらいで、うち25分が満員電車に揺られる日々でした。ほんの少しインプットしたいと、満員電車の中で縮こまってKindleで本を読んでいましたね。
ざっくり片道1時間で1日2時間の通勤時間とすると、一般的な年間245日出勤(休日120日)では、サラリーマンの通勤時間は年間490時間。映画1,000本近く見れます。
当然ながらリタイア後は一切出勤の必要はありません。
仕事の連絡が一気に来なくなる
仕事の連絡ってイヤじゃないですか?わたしはすごくイヤでした。営業時代はお客さんからメールや電話がひっきりなしに来ていて、休みの日でも社用ケータイは絶対に手放せませんでした。
営業から異動した後も、なんだかんだ社内のグループチャットに数分に1回レベルで連絡が来ます。1日にしたらとんでもない数のチャットに目を通していたことになります。自分に関係ない連絡も多いですが、すぐに対応しなければならないものもあります。
わたしはこれがすごくストレスでした。就業時間前にも後にもチャットは来ます。来れば、義務はなくてもやっぱり目を通します。そうやって、時間と集中力が削られてしまうのです。
リタイアした今、連絡は皆無!たまに仕事関連のメールはあるのですが、1日1通もないです。
昼寝しても誰にも怒られない
お国によっては「シエスタ」のように、勤務時間中にお昼寝の時間があったりします。実際に短時間の睡眠は、集中力UPにつながると科学的にも証明されています。
ですが、日本で仕事中にお昼寝する文化はまだまだ無いように思います。お昼寝どころか、日中眠くて電車で座るとすぐに寝落ちしてしまう人は、完全に寝不足。
リタイア後なら昼寝し放題です。実際に毎日昼寝しているわけではないのですが、前の晩に寝苦しくてよく寝れなかった日は、1時間くらい横になるとスッキリします。
ムダな時間が1秒もない
これは個人的な考えですが、基本的に社内調整の時間はムダだと思っています。いつも仕事をするときは、「この仕事は、社員が自分1人でも必要か?」という目線で見ています。
報告のための打ち合わせも、稟議のための社内ネゴも、自分1人の会社なら存在しません。極論お客さんへのアウトプットにつながらない仕事は、組織のための必要悪だと思っています。
人によっては、「ムダな時間でも、給料が発生しているんだから別にいいじゃん」と思うかもしれません。ですがわたしは、自己実現のためにスキルや知識をつけることに時間を使いたいです。無為な時間を過ごすくらいなら、寝た方がマシ。
リタイア後は、ムダな時間は消え去ります。仕事であればアウトプットにつながる物しか残りません。それ以外の時間もエンタメを楽しんだり、家族と過ごしたり、体を休めたりと、一切ムダがありません。
急な予定でも即日対応できる
役所にいかなければならない、神社巡りをしたい、映画に行きたい、と思ったとき、サラリーマンは何日先に予定を組むことになるでしょう?
私用で平日に休みを取るなら、1ヶ月前くらいに申請ですかね。休日は週2日しかないので、遊びの予定も1ヶ月くらい先になりそうですよね。
リタイア後は、思い立ったら即日どこにでもいけます。役所?映画?その日の午後にいけますね。
ピーク時を外して旅行に行ける
サラリーマンがまとまった休みをとって旅行に行けるのはいつでしょうか。お正月、ゴールデンウィーク、お盆あたりですよね。サラリーマンは、一番高くて、一番混んでるピークの時期に旅行に行くんです。
オフピークの何倍もの航空費を払い、平日なら並ばずに入れる地元のカフェに何時間も並ぶわけです。あんまりですよね。
リタイアしていて、わたしのようにインターネットさえあればできる仕事をしている人なら、いつでも旅行に行けます。安くて空いているお正月やゴールデンウィークの翌週でも良いですし、何なら明日にでも行けます。
毎日子どもとお風呂に入れる
最近はワークライフバランスに関してうるさくなっているので、激しい残業は減っていると思いますが、まだ多少残業している人もいると思います。
例えば19時まで残業して、家に着いたら20時、夕飯食べて一息ついたら21時。小さい子供はもう寝ちゃいますね。
リタイアした我が家の夕飯は17〜18時の間で、食べたら子供とすぐにお風呂です(本当は順番逆がいいのですが、小さい子供は食べ物で汚れるので)。お風呂から上がってもまだ19時前!サラリーマンにはかなり厳しいですよね。
低年収になるので、税制度や公的制度を有利に使える
サラリーマンは会社に勝手に源泉徴収されてしまうので、基本的に節税ができません。税制度は高所得者から低所得者への「所得再分配の制度」なので、収入が高い人ほど割りを食うシステムになっています。
課税所得が高くなってしまうサラリーマンは、所得税率が高くなります。年収1,000万円を超えると、配偶者控除が使えなくなるなど、年収が高くなるほど締め付けが強くなっていきます。
子供がいる家庭であれば、子供手当は減らされるし、保育園の料金も上がります。高年収家庭には、まさに泣きっ面に蜂の状態。基本的に税制度は、サラリーマンにとって不利な制度なのです。
セミリタイア後は個人事業主になり、節税ができるため課税所得を極端に低くすることができます。所得税・住民税を0まで落とすことも可能です。その上、子供手当は満額貰えて、保育園は最安で通えたりするわけです。
もし個人事業主の稼ぎが大きくなった場合は、法人化することで個人の年収を低く抑えることができます。
月曜日が楽しみ
これは子供がいる人がリタイアしたときに感じるメリットです。
サラリーマン時代の月曜日はとっても憂鬱ですね。さらに言えば、日曜日の夜も憂鬱です。大型連休の最終日は、この世の終わりのように感じる人も多いでしょう。
ですが、子供がいる家庭の場合は、リタイア後はその逆の現象がおきます。休日は子供が保育園や学校に行かないので、親が面倒をみなければなりません。大型連休はむしろ負担が増えて疲れる週になります。
もちろん家族で過ごすのは幸せな時間なのですが、自分の好きなことをする時間は削らなければなりません。月曜日が来ると、「よしっ1週間好きなことできるぞ!」と、とても幸せな気持ちになります。
1ヶ月後の自分が何をしているか想像できない
大抵のサラリーマンは、3ヶ月後の自分が何をしているか、ほぼ正確に想像できます。今やっていることと同じですから。下手したら3年先も同じことしているかもしれません。
意外かもしれませんがリタイアすると、1ヶ月後の自分が何を思って、どう行動しているか全くわかりません。もしかしたら、気が変わって今やっていることは全部投げ捨てているかもしれません。
実際にわたしはサラリーマン時代末期に、セミリタイア後の行動計画を考えていたのですが、いざセミリタイアしたら2週間で全て破棄してしまいました。
1年後の自分なんて、完全に別人になっていると思います。毎日の変化に本当にワクワクします!
【デメリット編】サイドFIRE(セミリタイア)して変わったこと
サラリーマンを辞めることによる負の面も一応あります。
わたしにとってはデメリットにならない項目もあるのですが、一般的にデメリットになりそうなものを上げてみました。
セミリタイアしてわかったデメリット
- 国民健康保険と国民年金保険が高い
- サラリーマン時代の信用がなくなる
- 人とのコミュニケーションがガッツリ減る
- 意識しないと運動不足になる
- 大規模な仕事はほとんどできなくなる
- 贅沢がしづらくなる
- ふるさと納税が使いづらくなる
- サラリーマンに戻るのはかなり厳しい
それぞれ見ていきましょう。
国民健康保険と国民年金保険が高い
これはかなりリアルにあります。サラリーマンであれば、会社がブラックでない限り、社会保険に加入しています。保険料は労使折半になるので、負担は半分で済んでいます。
ところが、サラリーマンを辞めると、社会保険から外れて、「国民健康保険」と「国民年金保険」に加入することになります。全額自己負担なので、大抵の場合で保険料は高くなります。
ややこしいので、以下の表にまとめます。上の行から、下の行に移行するということですね。
保険 | 年金 | |
サラリーマンが加入 | 健康保険 | 厚生年金保険 |
個人事業主が加入 | 国民健康保険 | 国民年金保険 |
また、「国民健康保険」と「国民年金保険」には扶養の概念がありません。家族持ちの場合は、さらに負担が重くなります。
ただし、個人事業主は「家事按分」といって、生活費と仕事の両方にまたがる支出を一部経費にできます。家賃や水道光熱費、通信費などですね。そのためトータルで見たら負担はむしろ減るケースも十分あります。
また、マニアックな手法になりますが、個人で経営する「マイクロ法人」を立ち上げて、「健康保険」と「厚生年金保険」に最安で加入するワザもあります。この手法を使うと、社会保険料は最安となり、家族は扶養に入れられます。
サラリーマン時代の信用がなくなる
サラリーマンは絶大な信用を持っています。クレカは作りたい放題、何千万円の住宅ローンもポンと借りられます。しかしながらその信用は、あなた個人ではなく、あなたの勤めていた会社への信用です。
サラリーマンを辞めた瞬間に、信用はガッツリ落ちます。クレカの審査は通りにくくなり、住宅ローンは借りられなくなるでしょう。信用が必要な契約は、サラリーマン時代に済ませておくことをオススメします。
ただ、困るかと言えばそんなに困ることはないですね。カードはサラリーマン時代に普通作ってますし、セミリタイアを目指す人は、マイホームを購入することもないと思いますので。
人とのコミュニケーションがガッツリ減る
サラリーマンを辞めると、日頃のコミュニケーションのほとんどが仕事関係だったんだなと気づかされます。人によっては寂しく感じるかもしれません。なんせ辞めた瞬間にパッタリと連絡がなくなるので。
わたしの場合は元々1人で行動するのが好きなタイプなので、かえってスッキリしています。気分爽快です。
あとは家族がいるので、朝から晩まで誰ともしゃべらない日がないというのも大きいですね。独身で全く他人との接点がなくなるのは、もしかしたら危険なことなのかもしれません。
ただ、今はSNSでリアルな接点がない人とも繋がれます。リタイア後は好きなジャンルで交友関係を広げていけば、サラリーマン時代よりもはるかに充実したコミュニケーションが取れるようになるでしょう。
意識しないと運動不足になる
多くのサラリーマンは出勤があるので、基本的には毎日太陽の光を浴びて、少なくとも5,000歩くらいは歩いていると思います。
普段から運動が好きな人は、リタイアしたらより一層運動量が増えると思いますが、わたしのようなインドア派は、気づいたら数日間外に出ていないこともあります。
出不精な人は、散歩をしたり、ジムに通ったり、部屋にステッパーを置いたりして、意識的に運動をする習慣をつけた方が良いですね。
大規模な仕事はほとんどできなくなる
リタイア後の収入が、サラリーマンの収入を超えることは全く珍しくありません。しかし、リタイア後の個人の仕事の規模が、サラリーマンのそれを超えることはほとんど無いと思います。
規模の大きな仕事ができるのは、サラリーマンだからこそのメリットです。わたしの勤めていた通信キャリアは、本当に社会を変えるような、大きなビジネスに挑戦していました。
もしあなたにどうしても達成したい野望があって、その野望にはたくさんの人の協力が必要なのであれば、あなたはサラリーマンの方が向いているかもしれません。もしくは自分で起業するかです。
大抵は前者を選んだ方が賢明です。
贅沢がしづらくなる
サラリーマン時代はなんだかんだで、生活費に必要な額を上回る給料がもらえます(そうでなければ貯金は一切できませんから)。毎月そこそこの給料が出るので、ちょっとやそっと外食したところで、痛くも痒くもありません。
しかしながら、ギリギリの生活費を想定してセミリタイアをすると、どうしても余裕がなくなります。スーパーで買い物しても、牛肉にはなかなか手が伸びません。ラーメン屋でトッピングをするのも躊躇してしまいます。
リタイア後の稼ぎが増えてくれば話は変わり、むしろサラリーマン時代よりも贅沢できるのですが、そうなる前はかなりケチ臭いマインドになりがち。それでも週5日拘束されるよりはるかにマシですが。
ふるさと納税が使いづらくなる
ふるさと納税は、課税所得が多いほど、寄付できる枠が広くなる制度です。税金やら社会保険料をノーガードで貪り取られるサラリーマンが、唯一有利に使える制度ではないでしょうか。
セミリタイアしてしまうと課税所得が激減してしまうので、ふるさと納税とはとことん相性が悪いのです。うまく立ち回れば、課税所得0にすることも可能ですが、そうなると、ふるさと納税は使うこともできません。
もちろんリタイア後の稼ぎが増えてくれば、またふるさと納税を活用できます。ただし、サラリーマン時代と同じ額を寄付できるようになるとしたら、リタイア後の収入は会社員時代をはるかに上回っていることになります。
サラリーマンに戻るのはかなり厳しい
セミリタイアをしても、もし資産が底をつきそうになったら最悪サラリーマンに戻ればOKです。ですが、一度サラリーマンを卒業すると、絶対に戻りたくないと感じます。おそらく例外はないんじゃないかなと。
ちょっと想像してみてください。
あなたが山奥に住んでいて、毎日1時間歩いて水を汲みに行っていたとしましょう。そこに水道ができて、蛇口を捻れば水が出てくるようになりました。
さて、あなたはその後に、1時間かけて水を組む生活に戻れるでしょうか?
戻れないですよね?
正直これに近い感覚です。毎日1時間かけて会社に行って、消耗してクタクタになって帰路につく生活には戻れません。
もし生活がヤバくなったとしても、どれだけ生活レベルを落としても良いから、サラリーマンに戻らない道を探すと思います。もちろん家族を露頭に迷わせない範囲で、ですが。
【あなたも例外じゃない?】リタイア後に陥る罠
わたしが選択したサイドFIRE(セミリタイア)は、生活費の半分を資産収入から得つつ、もう半分は好きな仕事で得た収入から賄います。
完全なリタイアではないので、仕事は多少なりとも続ける必要があります。わたしの場合は主にブログから収入を得ていました。
このときに、わたしが陥ってしまった病が「もっと稼ぎたい病」です。
具体的には、全ての生活費を賄えるまで、収入を増やそうと思ってしまいます。資産収入に手をつけずに生活できるだけの収入が欲しくなってしまうのです。
お金を稼ぐこと自体は全く問題なく、むしろ素晴らしいことだと思います。ここで問題になるのは、「稼ぐために、大して好きでもないことに時間を割こうとすること」です。
わたしはの場合はセミリタイア直後、儲かるジャンルのブログを立ち上げて、半年以内に生活費分を賄えるようにする計画でいました。例えば脱毛や食材宅配は、個人でも儲かるジャンルです。
サラリーマンを辞めた後なら専業で取り組めます。おそらく月収50万円以上はイケたと思います。
ですが、ブログを立ち上げる前段階の作業、検索キーワードの候補を洗い出しているときに、ふと感じたのです。「なんか全然楽しくないな」と。心が全然ワクワクしないんです。
そりゃ当然ですよね。別に好きなことをじゃなかったんですから。
「お金よりも時間を優先するためにリタイアしたのに、この後に及んでまだ、時間よりお金を優先しようとしたのか」と猛省しました。
結果わたしは、セミリタイアしてから2週間も経たないうちに、ずっと計画していたリタイア後のアクションプランを全て破棄しました。奥さんにもその日のうちに報告しました。
この罠を回避するためにわたしが行ったこと
端的に言えば、好きじゃないことは一切やらないことにしました。
取り組む対象の全工程の中に、自分の血肉にならないものが少しでも含まれていたら、どんなに儲かることでもやらないと決めました。
ブログを書く全工程を通してWEBマーケティングの力を養えますが、脱毛の最新情報をキャッチするのは、わたしにとって血肉にはなりません。
100%不毛ではないですが、一部でも不毛な時間が入るならやらない。例えるならそういうことです。
この結論を出すためには、自己分析が必要です。自分の「得意なこと」「好きなこと」を洗い出し、5年後にたどり着きたい理想の姿を思い描きます。
「はたして今取り組んでいる、あるいは取り組もうとしていることは、5年後の理想の自分へと続く一本道につながっているのだろうか?」と、考えてみてください。
もしつながっていないと思うなら、やらなくても良いんじゃないでしょうか?だってセミリタイアしたあなたにとっては、お金よりも時間の方が大切なんだから。
まとめ:やっぱりセミリタイア最高!
今回は、33歳でサイドFIRE(セミリタイア)したわたしが、サラリーマン時代からどれだけ生活が変わったかをお伝えしました。
ニュートラルな立ち位置で書いたつもりですが、多くの人はリタイアしたい気持ちは何ら変わらなかったと思います。むしろますます頑張って、早くリタイアしようと感じたのではないでしょうか?
デメリットがないわけではありませんが、メリットは超特大。後からは絶対に取り戻すことのできない「時間」を、あなたにプレゼントしてくれます。
週5日、1日でもっとも活動的に過ごせる時間帯を、このさき何十年も犠牲にする人生は終わりにしませんか?
なお、サイドFIRE(FIREも同様に)を達成するためのロードマップは、「【サイドFIRE経験者が語る】サラリーマンが0からFIREするための16ステップを解説」で詳しく説明しています。
もしも時間を巻き戻せるなら、わたしは絶対にこの順番通りにFIRE計画を実行します。